世界は魔法で出来ている。
そんな非科学的なことはないって、分かっている。
でも私にとってはそう感じられるぐらい、
身の回りにある全てのものが、
誰かが生み出したのだと信じられない。
まるで魔法でできたように感じるのだ。
実際にはこの世界は、有名な缶コーヒーの広告コピーのように、
「世界は誰かの仕事でできている」
自然以外で存在しているもの全てが
誰かが作ったもの、誰かの労働によるもの。
目の前にあるパソコン、着ている服、今日食べたごはん、
住んでいる家、何もかも、誰かの労働でできている。
それが信じられない。
私は生まれてきてこの方、何一つ自分で作ったものがない。
作ることもできない。
どうやって作っているのか分からないし、
分かったところで理解もできないし、覚えることもできない。
自分は本当に無能だ。
料理も裁縫もできないし、美的センスもない。
頭が良くないし、学力もない。
何のために、生きているのかなってここ数日考えて、
もの凄く落ち込んでしまっていた。
気分が落ち込んでどうしようもなかった。
どうやって気持ちを切り替えたらいいのかは、
今もわからない。
とりあえず、
今何不自由なく暮らせていること、
物質的にも精神的にも恵まれて生活できていることに、
感謝したい。
無能な自分が生かされる為に、
なぜか分からないけど、
今日も誰かが働いている。
アインシュタインの言葉。
「私は、一日100回は、自分に言い聞かせます。
わたしの精神的ならびに物質的生活は、
他者の労働の上に成り立っているということを」
この言葉をいつも忘れないようにしたい。
当分気分は沈んでいるかもしれないけど、
またいつか晴れる時がきますように。
それが近いうちだと良い、そう思います。
